海境より

蟲師第8話。生き別れた妻を思う男の話。

「貴方は私にいて欲しいの? 欲しくないの?」/男がその答えを得たときには、もう・・・/その想いだけは受け継がれていく
 (c)漆原友起/講談社・「蟲師」製作委員会

「彼女は3日、寂しい想いをしただけで済んだ」

ギンコのこの台詞が凄く優しくて。蟲に取り込まれ、結局還る事の無かったみちひの事で悲しみと後悔に苛むシロウの心をどれだけ和らげた事でしょう。

しかしこのアニメ、動画の質がシャレになってません。動きそのものは少ないのですが、少ない動きで描写される情報量が凄まじく多いのです。今回もシロウの振り向き、算盤を弾く指、ギンコの舟を漕ぐ動作、船と船がぶつかったときの波紋。リピートで逃げられるような所も逃げずに描く、「ここまでやるか」と思わせる容赦ない仕事です。ただ歩く動作にしても体が横に揺れるんですよ。普通は上下動だけで済ますアニメがほとんどなのに。

予算も制作期間も飛びぬけて恵まれているわけでもないのに、これだけレベルの違う仕事を見せられると、「何が違うんだろうなー」と思わざるを得ません。